下肢静脈瘤@千葉県の皮膚科、形成外科、美容皮膚科 船橋ゆーかりクリニック

足のかゆみや血管のこぶ 下肢静脈瘤

膝から下に血管のこぶができます

船橋 ユーカリ クリニック 皮膚科 形成外科 下肢静脈瘤膨らんだ静脈瘤
 心臓から出た血液は動脈を通り、末梢の毛細血管で酸素や栄養素の交換が行われ、静脈に流れ込みます。静脈血が心臓に戻る足の静脈は2系統あります。筋肉の中を通る深い静脈と、皮下を流れる浅い静脈です。

 静脈には内部に逆流しないように弁構造がありますが、静脈瘤は弁構造が壊れることで、皮下の浅い静脈で静脈血が逆流している状態です。

 深い静脈では筋肉のポンプ作用によって心臓に送られますので、静脈瘤になることは通常ありません。問題になるのは、深い静脈が血栓で詰まってしまうことで、皮下の浅い静脈が膨らむ状態です。血栓の有無はエコー検査で深部静脈血栓症が合併していないかどうかを調べます。問題なければ、通常の静脈瘤の処置を行うことができます。

 女性では妊娠することで、股の付け根で静脈が圧迫されることで、末梢静脈圧が上がり、弁が壊れてしまうことが原因と考えられます。妊娠2回されている方に多く発生している印象があります。

 男性の場合は原因はよくわかっていません。

症状

 1.下肢のだるさ、むくみ
 2.頻繁なこむら返り
 3.皮膚のかゆみ、赤み、びらん :皮膚の酸素分圧が低下することで発生します。
 4.皮膚の色が茶色になる。色素沈着 :炎症反応が強くなると生じます。
 5.皮下静脈が広範囲に膨らむ

検査

ドップラーで血流を計測できるエコー検査が一般的です。
1.鼡径部で大伏在静脈の太さ、逆流の程度を調べます。
2.膝裏で小伏在静脈の太さと逆流の程度を調べます。
3.拡張している静脈瘤を追っかけて、大伏在静脈や小伏在静脈から分枝かどうか調べます。
4.深部静脈血栓の有無を調べます。

治療

 下肢静脈瘤の根本原因は逆流防止弁の故障ですが、弁構造を直すことは現在の医療技術ではできませんので、対処療法を行っています。 
ホームケアは弾性ストッキングを履くことです。皮膚の表面から常に圧力を加えることで皮下静脈を簡単につぶすことができます。術前だけでなく、術後も装着することで、再発予防にもなります。
クリニックでできる手術は、高位結さつ術、瘤切除、硬化療法の3つです。

1.高位結さつ術

  逆流している大伏在静脈や小伏在静脈を根元のところで糸でしばって、切り離す手術です。この方法でほぼ逆流は収まりますが、途中で深部から立ち上がってくる細い静脈に弁の故障があったり、深部静脈にも弁の故障があると、逆流が発生するため、再発することがあります。

2.瘤切除術

  膨らんでいる静脈瘤が大きい場合、真上の皮膚を切開し、膨らんだ静脈を切除方法です。少し傷がつきますが、下腿の大きい皮下静脈瘤には有効です。

3.硬化療法

  膨らんでいる細い静脈瘤にポリドカスクレロール(ゼリア新薬)を注入して、血管内皮をくっつけ、静脈を固める方法です。血管内に血液があると、硬化剤の効果が落ちるため、生理食塩水を注入したのちに、硬化剤を注入し、すぐ圧迫することが肝心です。圧迫は一晩必要になります。血管が残っているため、逆流がひどいと、再開通により再発することがあります。

4.ストリッピング

 入院できる病院では、大伏在静脈の抜去(ストリッピング)が行われています。ストリッピングは腰椎麻酔で行う上、太い静脈を抜き去るので、枝の細い静脈はちぎれています。包帯を巻いて圧迫止血を行いますが、終わってすぐに歩くと出血する可能性がありますから、入院が必要になっています。専門クリニックでは特殊な局所麻酔でストリッピングやレーザー治療が行われています。当院では現在のところ ストリッピングには対応しておりません。

5.レーザー

 大伏在静脈内にファイバー状の細いレーザーを挿入し、血管内から焼灼する方法です。当院では血管内レーザー治療には対応しておりません。

予防

 弾力ストッキングの装着をお勧めしています。外側から皮下静脈に圧をかけると、静脈瘤が小さくなりますので、静脈の流れは改善し、症状が和らぎます。

 船橋ゆーかりクリニックでは医療認定を受けているアルケアのアンシルクを取り扱っています。 サイズは3種類、圧も3種類あります。 非常に丈夫なので、洗濯しながら、1年近く使えました。

院長の実体験

 院長自身も下腿の内側に赤い発疹が続いて、いろいろ軟膏を塗ってみましたが、治らず、困っていました。

 静脈瘤が明らかにあるわけではないのですが、触ると、皮下静脈の圧が上がっている触感がありましたので、弾力ストッキングを履いてみたら、すぐ治ってしまいました。 

 弾力ストッキングを2年近く履いておりましたが、現在はベジタリアンを目指して、減量したら、再発しないので、ストッキングは履いておりません。 メタボと関係しているのかどうかは不明ですが。。。

2011/9/18