千葉県の皮膚科、形成外科、美容皮膚科 船橋ゆーかりクリニック 保険診療案内

保険診療の詳細に関して、上記のリスト表示に移行させていただきます。

下がりまぶた (眼瞼下垂)

日常生活でまぶしさを感じたことはありませんか。

船橋 まぶた 眼瞼下垂
 日常生活でまぶしさを感じたことはありませんか。朝の太陽の光や、夜に車のヘッドライトを見たときです。急に強い光を見たから、でしょうか?

 院長自身も手術で患部を照らすライト(無影灯)が非常にまぶしく感じて、一番弱い光‐黄昏ライト‐にして !! とお願いしていました。なぜなのでしょうか。

 夜更かしして、目が疲れてくると、目の奥が痛くなり、頭痛や肩こりがひどくなりますね。なぜなのでしょうか。耳鳴りや耳閉感を生じることもあります。

 その答えはまぶたにあります。

  -自己診断表‐ 
 ◇ コンタクトレンズを10年以上装着  
 ◇ 疲れると、目をよくこする癖がある
 ◇ まぶたが重い             
 ◇ やたらにまぶしい (車のライト、太陽の光、携帯の画面)
 ◇ 疲れると、目の奥が痛くなり、目が落ちくぼむ
 ◇ まっすぐを見るとき、眉毛やあごが上がる
 ◇ 上を見るとき、おでこにシワがよる 
 ◇ 舌の先に歯型がついている
 ◇ あごの関節が痛む           
 ◇ 耳鳴りがする
 ◇ 頭痛がひどい       ◇ 肩こりがひどい      ◇ 手足の多汗
 ◇ 手足の冷え        ◇ 不眠

 長期間のコンタクト装着や眠気覚ましに強く目をこすっていると、まぶたのたるみが
起こりやすくなります。多くの方は無意識に安全装置が働き、見た目は変わっていませんが、その代わり、交感神経の緊張状態が続いています。一刻も早く、まぶたのたるみと交感神経の関係をご理解いただき、快適な生活を取り戻しましょう。 

 上まぶたには瞼板(けんばん)という薄い軟骨のような硬い組織があります。この瞼板の前面に腱膜という薄い膜が付着しています。この腱膜を随意筋である上眼瞼挙筋が引っ張りあげることで上まぶたを開けています。さらに腱膜の奥に瞼板の上部と直接つながっているミュラー筋という交感神経支配の不随意筋があります。これも上眼瞼挙筋とつながっています。まぶたを上げる仕組みは二層構造になっているわけです。

 瞼板と腱膜のつながりは非常にデリケートですので、目をこすったり、コンタクトを入れたりすることで、容易にゆるんだり、はずれたりしてしまいます。すると、腱膜の奥にあるミュラー筋が突っ張って、上眼瞼挙筋の収縮を瞼板に伝え、一見 正常に上まぶたは上がります。

 ところが、ミュラー筋が引き伸ばされることで、交感神経が興奮状態になったり、逆に突っ張る力を得るために身体のほかの場所で交感神経を刺激する動きが現れます。また、おでこの前頭筋も同時に収縮して、まぶたを上に引き上げようとします。この二つの代償機能が破綻してしまうと、真の意味での眼瞼下垂が生じます。舌出し前頭筋ブロック検査と眼瞼おもり負荷検査で眼瞼下垂を誘発することができます。

<症状> 大きく分けて、2通りあります。
 1.交感神経過剰刺激症状 
  代表的な症状はまぶしさです。院長自身の瞳孔を松尾教授に電子瞳孔計で調べていただいた結果、光が当たると、びっくりして、少し瞳孔が開いた後、瞳が縮みましたが、正常側より閉じる程度が少ないことがわかりました。その上、健常では元に戻るだけですが、交感神経が高ぶっていると、少し縮んだあとから、逆に瞳が開いてしまう現象が起こることがわかりました。このため、光が目に入ると、まぶしさを感じます。耳鳴りや耳閉感も関係しているようです。
 また、ミューラー筋を緊張させるために他の部位から交感神経に信号を送ろうとします。このため、奥歯を咬んだり、舌を歯の裏に押し当てたりする症状が出ます。
 2.前頭筋から連なる帽状腱膜、僧帽筋緊張状態
 頭痛、肩こり

<治療> 根治には手術が必要です。目の真上での手術になりますので、緊張されると思います。まぶたに痛み止めのシールを張ったり、BGMを聴きながら、ゆったりした環境で手術を行います。ご希望で鎮静剤注射も追加できます。

 まぶたの形が変わると、がらっと印象が変わりますので、できるだけ元の形に近づけるように努力しています。二重なら二重。一重なら一重のままにしたいところです。美容的な二重のための手術ではありませんので、あらかじめご了承ください。

 上まぶたの切開は全長3.5cm前後になります。たるんだ皮膚を4,5mm幅で切除し、皮膚直下の眼輪筋も帯状に除去します。硬くなってしまった眼窩隔膜を上手にはがし、上部で切り開らいて、ひっくり返し、眼窩脂肪と腱膜がはっきり見えるように展開します。この腱膜と上まぶたにある瞼板を細くて丈夫なポリプロピレン糸で縫合固定すると、上眼瞼挙筋の動きが瞼板にスムーズに伝わり、楽にまぶたが上がるようになります。

 ★改善点★ 2011年3月より、一重の方やきれいな二重が残っている方には、眉毛下よりアプローチして、できるだけ元の形を損なわないで、まぶたを挙がりやすくする術式を開発しつつあります。一重のままをご希望の方は是非ご相談ください。また、片眼ずつ手術することで、術後圧迫と出血のドレナージがきちんとできるようになり、術後の内出血と腫れを非常に減らすことができるようになりました。
<保険診療について>
 単に頭痛と肩こりがひどいだけでは、まぶたの手術を保険診療で行うことはできません。まぶたのたるみで瞳孔が半分ふさがり、視野障害がある時に、保険診療で手術することができます。したがって、片側のみ下垂がひどい場合で、両側の手術をご希望される場合は、ひどい側は保険ですが、正常側は自費扱いになります。あらかじめ、ご了承ください。

<連携について>
 信州大学形成外科松尾教授に師事しております。

<自己の体験より>
 2010年12月末に院長自身がまぶたの手術を受け、交感神経亢進状態がなくなった効果を実感しております。改善した点は次のごとくです。まぶしさの消失、おでこや眉間の緊張の消失、睡眠の改善(熟睡できるようになった)、肩こりの改善、声が大きく出るようになった(ボイストレーニングの際、発声が明らかに改善)、身長が伸びた!!(169.4から170.1cmに)などです。

けが (切り傷、挫創、切創)

傷をきれいに治すスペシャリスト 《形成外科》

船橋 けが 救急
 自宅で転倒して、テーブルやたんすの角におでこをぶつけてしまうことはよくありますね。屋外で転倒して、コンクリートの角におでこをぶつけてしまうと、砂粒やアスファルトの破片が傷に入り込むことがあります。 

 このような傷は、皮ふが挫滅して、押し切られています。傷縁が薄くなり、ぎざぎざになっています。これをこのまま縫合すると、傷が化膿して、治りが悪かったり、傷あとが盛り上がって赤くなりやすかったりします。

 そこで、鋭利なメスで傷縁から1,2mm離して、きれいに切りなおしてから、皮ふの奥の方にある真皮を縫合して、傷を閉鎖します。そうすることによって、感染を防ぎ、創傷治癒機転がスムーズに起こり、きれいな瘢痕組織を導くことができます。これぞ、形成外科の極意です。切れていない擦過傷でもきれいにブラシで汚れを落とすことがとても大切です。外傷性刺青(いれずみ)を防ぎ、傷あとがきれいに治ります。船橋 けが 救急 縫合挫滅した傷の救急処置

 小さいなお子さんでもできるだけ痛みを感じないように配慮すれば、傷をきれいに縫ってあげることができます。

 お子さんが怪我をされて、傷あとがご心配なら、是非ご相談ください。船橋近郊であれば、救急対応もいたします。(ただし、営業時間を過ぎてしまった場合は、お電話をいただき、翌日受診してください。その場合は近医で縫ってもらわないで、消毒して、ガーゼをあてて、受診してください。縫合処置が翌日になっても大丈夫です。) 

 ただし、傷が10cm以上あったり、深い傷で動脈性出血を認める場合は、救急センターで処置をお受けください。

やけど (熱傷)★更新★

湯たんぽによる深いやけどが増えています。ご注意を!!

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 最近は重いやけどをされる方が減ってきていますが、ちょっとした不注意でのやけどは以前と変わらず見られます。
 近頃、湯たんぽが流行だそうで、足首の周りに深いやけどを負って、来院される方が3,4人続いています。ご注意下さい。
 とくにお子さんがテーブルにおいたコーヒーやインスタント麺を手で引っ掛けて、あごから首、胸に熱湯をかぶってしまうのはかわいそうですので、ご注意ください。

 <症状>
 やけどの深さは大きく4つに分けられます。1度、浅い2度、深い2度、3度やけどです。
 一番浅いのが1度で赤くなるだけで、一晩過ぎれば、正常な皮ふの色に戻ります。

 次に2度ですが、表皮基底層から真皮浅層にいたるやけどです。
 2度は2つに分けられ、水泡が破れていない状態で非常に痛いやけどが浅い2度で、針で少し刺すと痛みがあります(ピン プリック テスト陽性)。
 一方、水泡が破れて、その下に赤くて白っぽくなった真皮が見えている状態が深い2度で、針で刺しても痛くありません(ピン プリック テスト陰性)。 

 最後に3度やけどですが、皮ふ全層に高熱が及んだ状態で、黒くなったり、真っ白になった状態です。

 <治療>
 1度は冷やす程度で大丈夫です。

 水泡ができる浅い2度からはお近くの皮ふ科、形成外科、もしくは外科系の病院を受診ください。水泡は破らず、内容液を抜いて、創傷被覆材でカバーします。だいたい2週間以内に治ります。

 深い2度になると、2週間以上かかります。昔は手術を行うことが多かったのですが、最近はフィブラストという塩基性線維芽細胞成長因子製剤をスプレーで使うことで、深い2度も2週間以内で治ることが可能になりつつありますので、早期の適切な処置が大切です。それでも、皮膚移植手術が必要になってしまうことがあります。

 3度やけどは焼けた皮膚を取り除き、新しい皮膚に置き換える手術が必要になります。

 アフタケアには時間がかかります。皮膚が治るまでの時間がかかると、傷あとが残ります。できるだけ早く治す必要があります。傷あとが残った場合は、アフタケアが必要になります。 重症なやけどはお近くの熱傷専門医を受診してください。軽症の場合は形成外科、皮膚科、整形外科で対応できますが、細かいアフタケアは形成外科の方が得意です。

日本熱傷学会
 院長は勤務医時代には熱傷学会認定医でしたので、熱傷の経過、治療、アフタケアには精通しております。小範囲の深達性2度熱傷までは船橋ゆーかりクリニックで対応可能です。

つめ (爪) ★更新★

足の爪は足用爪切りで、まっすぐ切りましょう 

TH_TRED019.jpg ◆巻爪、陥入爪、爪水虫◆ マチワイヤ画像
爪が刺さって痛い
 足の親指の爪の脇が皮膚に突き刺さって痛くなってしまうことはよくあります。ひどくなると、赤い肉が膨らんできます。赤い肉は肉芽腫(にくげしゅ)といって、傷を治そうとして増殖している毛細血管の塊です。これは知らず知らずのうちに爪切りで深爪をしてしまったことに加えて、幅の狭い靴で横から圧迫されたために起こることが多いようです。
 ゆーかり院長も、足の親指の爪には悩まされました。おまけに爪水虫も体験しました。ほっておくと、かなり痛くなって、つらかったです。内服したのに治らなくて、実はまだ悩んでいます(トホホ)
予防法
 何が悪いのか?まず、爪切りです。普通の爪切りは手指用ですので、三日月のように曲がっています。この曲線が曲者(くせもの)です。ついつい深爪をしたくなってしまうのです。薬局で探してみてください。足指用のまっすぐな爪切りがあります。これを使うと、深爪をしなくなります。なるべく皮膚より前に爪が伸びるようにしてください。これで陥入爪は防ぐことができます。
治療法
 1.まず、傷に当たっている爪を斜めに切除します。初めての方は、これで治ることが多いです。
 2.小さい肉芽は抗生剤含有ステロイド外用剤で保存的に治療します。
 3.大きくなってしまった肉芽は局所麻酔を行い、切除した方が早く治ります。
 4.何度も再発している方は、端の爪(2,3mm幅)が生えてこないようにフェノール法で処置します。
陥入爪と巻爪の違い
次に巻爪のことをお話しする前に、よく混同する陥入爪と巻爪のことです。専門的には二つは区別しています。陥入爪は爪の端が皮膚にめり込んで痛い状態のことです。巻爪は爪全体が丸く曲がってくる状態のことです。ですから、巻爪の爪の端が皮膚にめり込めば痛くなりますので、陥入爪を合併することがある訳です。爪が巻いていなくても、爪の端が皮膚にめり込むことがあります。深爪して、爪の端っこが完全に切られていなくて、取り残され、とげ状になって、皮膚に突き刺さります。爪のとげが痛みの原因なのです。
巻爪とは
 巻爪には3つの原因があります。
1.爪の裏側に水虫のカビがついてしまった場合
2.足指の末端の骨が盛り上がってきた場合
3.爪の幅が少し広い方で、長時間立っていることが多く、靴で横から圧迫される場合
骨が盛り上がっているかどうかはレントゲンやエコーを使えば、わかります。水虫は爪の一部を削り、ズームという薬品で爪を溶かして、表皮細胞の間にカビの菌糸が入り込んでいないかどうかを顕微鏡で検査するとわかります。ほかの指の爪も巻いていたり、厚くなっている場合は爪水虫のことが多いです。原因を究明せずに、超弾性ワイヤーを挿入したり、形状記憶合金板を貼り付けても、再発してしまいます。まず、顕微鏡検査で原因を調べてもらいましょう。
矯正ワイヤとは 詳細へリンク
町田先生が開発された超弾性ワイヤーをマチワイヤ(多摩メディカル販売、保険適応外)と言います。
利点は、痛くないことでしょう。しかし、適応をよく考える必要があります。装着するためには皮膚より前になるように爪を長く伸ばす必要があります。また、くつしたやストッキングに引っかかる可能性があります
 マチプレートは板状ですが、爪に貼り付けて、曲がりを治しますが、1日2回程度ドライヤーで暖める必要があります。暖めないと、矯正力が働かない点では、持続性がないので、なかなか矯正が難しいと思いますので、当院ではマチワイヤの方をお勧めしています。
応急処置
 陥入爪の応急処置は、めり込んでいる爪のとげを除去することです。やむをえない状況なので、一旦 深爪にしてしまいます。 盛り上がった肉芽がひどいかたは、局所麻酔して、肉芽を切除します。何度も再発される方は、2つの原因が考えられます。

1.爪の幅が広い
2.靴の前の方の幅が狭い

靴の幅が狭いときは広い靴に買い換えましょう。体質的に爪の幅が広い場合は、狭くする処置をすることができます。局所麻酔を行い、爪の端を根元まで切除したのち、フェノールという薬剤を使って、爪を作っている組織を腐食させます。こうすることで、爪の端の部分だけが生えてこなくなり、再発しなくなります。
爪白癬(爪水虫)
 爪水虫は爪を巻くだけでなく、爪が白くにごり、厚くなってきます。爪の表面に白いすじが入ることもあります。まず、顕微鏡検査で確定診断をつけてもらいましょう。治療は、抗真菌剤の内服治療です。現在は2通りあります。 a) ラミシールを1日1錠内服する方法(6ヶ月から1年継続) b) イトリゾールを1週間多量に服用するパルス療法(1週間内服後、3週間休薬するサイクルを3回反復) 。それぞれメリット、デメリット、治癒率、治らなかった場合の対処法がありますので、担当の専門医に詳しい説明をお聞きください。

しこり (腫瘤、腫瘍)

早期診断がガン予防につながります!!

TH_TREB006.jpg◆皮膚、皮下、軟部組織腫瘍◆
LinkIcon形成外科の手術専門サイトをオープン

 突然 しこりに気がつくと、ドキドキしますね。早めに形成外科を受診ください。

 長年、診療で触っていると、ほとんどのしこりは指の感覚だけで区別がつくようになります。触っているとき、何を感じているのかというと、どの深さにどのくらいの大きさのしこりがあるのかということです。皮膚とくっついている浅いしこりか、皮膚とくっついていない深いところにあるしこりかで、対応が違ってきます。

 エコー検査での確定診断が必要になることもあります。また、皮膚表面の場合はダーマスコープといって、接触型拡大鏡を使って、メラニン色素の分布を観察することで良性か、それとも、悪性の可能性があるかが、鑑別診断できます。なお、確定診断には摘出組織の病理組織診断が必要です。

 また昨今、オゾン層の破壊が進んでおり、紫外線のAとBの透過量が増えているようです。地表に届く紫外線が増えると皮膚がんの発生が増加します。最近、急に発生したほくろがあれば、早期診断をしてもらい、皮膚がんの早期発見に努めましょう。

しこりにはいろいろあります。どこから発生するものかで、分類されます。
1.表皮+真皮
    いぼ、ほくろ、母斑、粉瘤、皮様嚢腫、外毛根鞘腫、皮膚線維腫など
2.皮下組織より深いところ
    脂肪腫、神経鞘腫、腫れたリンパ節、耳下腺腫瘍、ガングリオン、巨細胞腫など

治療法は
1.表皮表面のほくろやしこりは電気メスやレーザーで除去することができます。
2.5~7mm以上の大きくて、盛り上がったほくろや皮下のしこりは手術によって摘出する必要があります。

 船橋ゆーかりクリニックでは日帰り手術で、術後通院は1~2回です。
 平日月曜から水曜は午後2時から4時、6時から7時。金曜は午後2時から4時、8時から9時。土曜は2時から5時で予約で対応します。
 PDSという吸収糸で真皮縫合を行い、傷口がぴったり合いますので、抜糸は行う必要がなく、術後通院回数が少なく、喜ばれています。
 皮膚皮下のしこり(腫瘍、腫瘤)の摘出は船橋ゆーかりクリニックにお任せください。

お断り
1.真皮縫合を行わない例外部位があります
  薄い眼瞼皮膚、手足の厚い皮膚、膝や肘、肩、臀部などよく動く部位
2.ほかのクリニックや総合病院の形成外科専門医によっては、真皮縫合に加えて、さらに皮膚縫合を行う場合がありますので、抜糸を行うのかどうか、担当医にご確認ください

盛り上がった傷痕(肥厚性瘢痕)

根気が必要ですが、あきらめずにがんばりましょう

keroid.jpg◆肥厚性瘢痕、ケロイド◆
 傷あとが深いために治るまでに時間がかかった場合、過剰にコラーゲンと毛細血管が作り出されて、盛り上がった傷あとになることがあります。これを肥厚性瘢痕といいます。体質やからだの部分で盛り上がりやすい場合もあります。からだの部分では、胸の真ん中(とくにデコルテ部分)、下腹部の有毛部、肩、肩甲骨~上腕です。治療法としてはステロイド徐放テープ(ドレニゾンテープ)やステロイド局所注射(ケナコルト)、スポンジ圧迫治療(レストンスポンジ)、リザベン内服、シリコンシート貼付、再切除後縫合が検討されます。

 ステロイド局所注射に使われるケナコルトは硬いケロイド内部に注射することは非常に痛いため、ケナコルトに麻酔作用あるキシロカインを混注する方法が一般的です。さらに血管収縮作用があるエピネフリン含有キシロカインを使うと、ケナコルトの局所滞留時間が長くなり、ケロイドに対する有効性が出やすくなるケースが多いです。

 ケロイドは傷あとの範囲を超えて、過剰にコラーゲンと毛細血管が増生される状態です。真性ケロイドの治療は難渋する場合が多々あります。切除したら、それだけ広がってきますので、原則的には切除しない方がベターです。ステロイドテープを貼り、ステロイド注射を打って、根気よく治療の継続が必要になります。どうしても切除する場合は、電子線照射ができる大学病院などの形成外科(日本医科大学など)で行われた方がよいでしょう。

 例外としては耳のピアス後のケロイドは切除したのち、圧迫治療やステロイド注射を併用すると、コントロール良好になる場合が比較的多いです。
船橋 ケロイドピアス後に発生した耳垂ケロイド船橋 ケロイドケロイド切除直後船橋 ケロイド術後2年

船橋 ケロイド術後は夜間 圧迫治療を行います

 肥厚性瘢痕か、真性ケロイドかどうかなど鑑別診断と治療は形成外科専門医にお任せください。

化膿

痛みがあったら、早めに診てもらいましょう

TH_TREA018.jpg◆炎症性病変、膿瘍◆
 毛穴の周りにある表皮の起源となる細胞が増殖することで生じる粉瘤と呼ばれるしこりがあります。本来なら皮膚表面へと繰り出される細胞がなんらかの原因で皮下に袋を形成してしまい、そこに皮脂がたまって膨らんでできたしこりです。毛穴から細菌が入り込んで増殖すると、そこに白血球が集まって、戦い始めます。これが化膿した状態です。

 化膿してしまった粉瘤は局所麻酔を注射して、表面の毛穴を含めて皮膚を直径3~5mm程度のパンチで丸くくりぬいて、中の膿を外に出し切らなければなりません。以前は丸くではなく、紡錘形に切り取ったり、十字切開を入れたりしていましたが、丸くくりぬくことで傷あとが目立ちにくくなります。化膿した状態が初期であれば、中身を出した後、袋を除去することができる場合があります。化膿した状態が長い場合は、袋が溶けてしまいますので、しこりの完全除去はできません。一旦、炎症が治まったのち、数ヶ月から数年して、しこりが再発する可能性が残ります。皮下に表皮成分が残るからです。通常はしこりの中心にある毛穴が除去できれば、しこりの再発は少ないようです。
船橋 炎症 おできあごの炎症性粉瘤船橋 炎症 おでき切開排膿後

 皮膚に化膿病変が多発している場合は膿皮症といって、慢性炎症が続いている状態です。お尻やわきの下に生じることが多いです。抗生剤の点滴治療や罹患した皮膚全層を新しい皮膚と取り替える入院手術が必要になる場合があります。

 顔面では、化膿したにきびが多発する場合がありますが、手術適応はなく、抗生剤とビタミンCの外用と内服治療で、炎症を抑えていきます。ディフェリンというビタミンA誘導体軟膏が角化して厚くなった表皮を薄くする作用があり、つまった毛穴を広げ、皮脂の排出を促進します。

下肢静脈瘤

膝から下に血管のこぶができます

varix.jpg膨らんだ静脈瘤
 心臓から出た血液は動脈を通り、末梢の毛細血管で酸素や栄養素の交換が行われ、静脈に流れ込みます。静脈血が心臓に戻る足の静脈は2系統あります。筋肉の中を通る深い静脈と、皮下を流れる浅い静脈です。静脈には内部に逆流しないように弁構造がありますが、静脈瘤は弁構造が壊れることで、皮下の浅い静脈で静脈血が逆流している状態です。深い静脈では筋肉のポンプ作用によって心臓に送られますので、静脈瘤になることは通常ありません。問題になるのは、深い静脈が血栓で詰まってしまうことで、皮下の浅い静脈が膨らむ状態です。血栓の有無はエコー検査で深部静脈血栓症が合併していないかどうかを調べます。問題なければ、通常の静脈瘤の処置を行うことができます。
<症状>
 1.下肢のだるさ、むくみ
 2.頻繁なこむら返り
 3.皮膚のかゆみ、赤み、びらん
 4.皮膚の色が茶色になる。色素沈着が生じる
 5.皮下静脈が広範囲に膨らむ
<治療>
 下肢静脈瘤の根本原因は逆流防止弁の故障ですが、弁構造を直すことは現在の医療技術ではできませんので、対処療法を行っています。 
ホームケアは弾性ストッキングを履くことです。皮膚の表面から常に圧力を加えることで皮下静脈を簡単につぶすことができます。術前だけでなく、術後も装着することで、再発予防にもなります。
クリニックでできる手術は、高位結さつ術、瘤切除、硬化療法の3つです。
1.高位結さつ術
  逆流している大伏在静脈や小伏在静脈を根元のところで糸でしばって、切り離す手術です。この方法でほぼ逆流は収まりますが、途中で深部から立ち上がってくる細い静脈に弁の故障があったり、深部静脈にも弁の故障があると、逆流が発生するため、再発することがあります。
2.瘤切除術
  膨らんでいる静脈瘤が大きい場合、真上の皮膚を切開し、膨らんだ静脈を切除方法です。少し傷がつきますが、下腿の大きい皮下静脈瘤には有効です。

3.硬化療法
  膨らんでいる細い静脈瘤にポリドカスクレロールを注入して、血管内皮をくっつけ、静脈を固める方法です。血管内に血液があると、硬化剤の効果が落ちるため、生理食塩水を注入したのちに、硬化剤を注入し、すぐ圧迫することが肝心です。圧迫は2日間必要になります。血管が残っているため、逆流がひどいと、再開通により再発することがあります。
4.ストリッピング
 入院できる病院では、大伏在静脈の抜去(ストリッピング)ができます。ストリッピングは腰椎麻酔で行う上、太い静脈を抜き去るので、枝の細い静脈はちぎれています。包帯を巻いて圧迫止血を行いますが、終わってすぐに歩くと出血する可能性がありますから、入院が必要になっています。専門クリニックでは特殊な局所麻酔でストリッピングやレーザー治療を行っています。当院では現在のところ、広範囲の特殊な局所麻酔法に対応しておりません。

にきび ニキビ (尋常性ざ瘡)

赤いにきびはできるだけ早く治しましょう

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  本来、動物の体表は太い毛に被われています。 毛の役割は水をはじいて保温することです。 水をはじくために、毛は生える途中で表面を皮脂 (粘調な油)でコーティングされながら、伸びるように工夫されています。
  しかし、人間では毛髪以外で太い毛は失われて しまいました。ところが、粘調な皮脂を作る分泌腺 は皮膚の中に残されています。

 こういった状況では   
1.毛の退行によって毛穴が小さくなる   
2.粘調な皮脂の分泌が増えると、詰まる
3.さらに、皮脂に含まれている不飽和脂肪酸(リノール酸)が、毛穴周囲の表皮角化細胞にカルシウムイオンを流入させ、細胞が異常状態になり、脱落しにくくなり、毛穴周囲の皮膚が厚くなって、毛穴が詰まることが最近の研究でわかってきています。

 毛を剃ったあと急ににきびが多量に出たことは ありませんか?皮脂が外に出れなくなったため に起こる現象です。毛の退行は仕方がないとして、 皮脂の過剰分泌は男性ホルモンが関係して います。女性ホルモンができる途中で男性ホル モンを経由するため、ひげが生えるあごに集中しやすいわけです。

 ニキビの発症原因      保険治療
1.毛穴の詰まり   →  ディフェリンゲル外用
2.皮脂の分泌過多 →  ビタミンC、ビタミンB、ジオール内服
3.細菌の感染    →  ダラシンTゲルなどの外用剤、ルリッドなどの内服

船橋 にきび ニキビにきびは毛穴が閉塞したところに、過剰分泌した皮脂がたまった状態。船橋 にきび ニキビ膨らんだ毛包内で皮脂を栄養とする嫌気性菌であるニキビ菌が増殖。船橋 にきび ニキビ炎症反応が始まり、白血球が集結し、血管透過性が亢進して、腫れて赤くなります

 ご家庭では、リノール酸の取りすぎに注意していただくように、食事指導をしております。

蕁麻疹 じんま疹

かゆみはできるだけ早く除去してもらいましょう

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 何らかの原因で皮膚に存在する肥満細胞からヒスタミンが多量に放出されることで、血管透過性が亢進し、血管外に血漿成分が漏出した状態です。症状としては灼熱感、激しいかゆみを伴う膨疹が短時間現れます。
 原因には食物、薬剤、温度(寒冷)、圧迫、汗、運動、日光などさまざまなものが挙げられます。
 治療は抗ヒスタミン剤やアレルギー剤の内服、抗ヒスタミン剤やステロイドの外用です。
 症状が重い場合は、強力ミノファーゲンCの静注も行うことがあります。

水虫(白癬)

体部や顔にも真菌がつくことがあります。

船橋 爪 水虫当院で見つけた白癬菌ですLinkIcon白癬菌

 田んぼで働いていた人に多発していたため、水虫とか、田虫と呼ばれるようになったそうです。ほかにも陰部に感染した場合は陰金、頭に感染した場合は白雲と呼ばれるように、部位によって呼称が異なります。欧米ではアスリート足(運動選手の足)と呼ばれています。

 本態はかび(真菌)です。かびは本来弱い菌ですが、何らかの原因で皮膚の抵抗力が落ちていると、皮膚内に入り込んでしまいます。

 <症状>
 発赤、掻痒、水泡、垢のような表皮剥離を伴う赤み、爪の肥厚、白濁

 <診断>
 苛性カリ(ズーム)で角質を溶かし、白癬菌の有無を顕微鏡で調べます。

 <治療>
 抗真菌剤の軟膏を外用します。治ったと思っても、2,3ヶ月は継続的な外用が必要です。 爪白癬には内服治療を行います。現在、内服方法に2通りあります。一日1回1錠ずつ服用する方法と、1週間集中内服を3回反復するパルス療法があります。適応は専門医のご説明をお聞きください。
船橋 爪 水虫爪白癬船橋 爪 水虫同定された白癬菌船橋 爪 水虫同定されて白癬菌

船橋 爪 水虫内服治療開始後4ヶ月半
 <予防>
 おトイレのスリッパやお風呂場の足拭きマット、爪切りは別々にしましょう。

アトピー性皮膚炎★更新★

総合的なケアで一緒にがんばりましょう

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 皮膚のバリア機能が低下し、乾燥しやすく、刺激に弱い敏感肌の状態があり、かゆみのある湿疹がよくなったり、悪くなったりを繰り返す病態で、アトピー素因といって、IgE抗体を産生しやすい体質があります。

 皮膚科学会のガイドラインによれば、いろいろな強さのステロイド軟膏をタイミングよく使用することや、タクロリムス(プロトピック)軟膏に変更することで、ステロイドを減量し、保湿クリームとの併用で上手にコントロールできる状態に誘導できますので、専門医にご相談ください。

 また、長年のステロイドの使用で、いつの間にか白癬や細菌感染に置き換わっていることがありますので、定期的な顕微鏡チェックにより、適切な軟膏を選択する必要があります。ときには抗真菌剤で症状が劇的に改善することもありますので、定期的な受診をお勧めします。

当院の治療方針
赤ちゃんや小児の場合 乳児湿疹や赤くなって腫れた痒疹が対象
1.小児科などでキンダベートやロコイドを処方されている場合は一旦休薬していただきます。
2.ベビー用であっても、石けんやシャンプーを使用しないで、ぬるま湯で洗っていただきます。皮膚のバリア機能に重要な皮脂による表皮表面のカバー力を回復させるためです。皮脂腺や汗腺から分泌される体液には、IgAという免疫グロブリンが含まれています。界面活性剤などで皮脂を洗い流すことによって、IgAが少なくなると、細菌や真菌に抵抗できなくなると推測しています。
3.授乳中のお母さんは、揚げ物や乳製品(牛乳、ケーキなど)の摂取を控えていただきます。
4.断乳後のお子さんでは、揚げ物や乳製品を与えることを控えていただきます。
5.亜鉛華軟膏と抗生剤(アクアチムクリームなど)の混合軟膏を1週間塗布して、増えすぎた細菌を抑制し、保湿を徹底することによって皮膚表面の皮脂の回復を図る。
6.これで、治らない場合は、ステロイドの併用使用を検討する。

成人の場合 
1.生活習慣や食事について詳しく問診して、界面活性剤を含む合成洗剤やシャンプーの使用や、食品中でリノール酸(揚げ物など)やトランス脂肪酸(マーガリンなど)、乳製品(牛乳など)の過剰摂取がないかどうか検討する。
2.経過が長い場合は、ステロイドの使用を継続する。徐々に減量を目指す。
3.皮膚の落屑を鏡検し、抗生剤や抗真菌剤の併用も検討する。
4.ダニアレルギーがある場合は、オイラックスを塗布。
5.尋常性疣贅(いぼ)の合併がある場合は、液体窒素処置とヨクイニン内服。
6.湿疹性紅斑に有効なトランサミンや炎症後色素沈着に有効なビタミンCの内服。
7.かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン剤の内服。
8.不眠がある場合は、睡眠剤の内服。
9.保湿にヒルドイドやプロペトを外用。