アトピー@千葉県の皮膚科、形成外科、美容皮膚科 船橋ゆーかりクリニック

アトピー性皮膚炎

総合的なケアで一緒にがんばりましょう

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 皮膚のバリア機能が低下し、乾燥しやすく、刺激に弱い敏感肌の状態があり、かゆみのある湿疹がよくなったり、悪くなったりを繰り返す病態で、アトピー素因といって、IgE抗体を産生しやすい体質があります。

 皮膚科学会のガイドラインによれば、いろいろな強さのステロイド軟膏をタイミングよく使用することや、タクロリムス(プロトピック)軟膏に変更することで、ステロイドを減量し、保湿クリームとの併用で上手にコントロールできる状態に誘導できるとあります。

 しかし、長年のステロイドの使用で、いつの間にか白癬や細菌感染に置き換わっていることがありますので、定期的な顕微鏡チェックにより、適切な軟膏を選択する必要があります。ときには抗真菌剤で症状が劇的に改善することもありますので、定期的な受診をお勧めします。また、ウイルス感染によるいぼの合併も認められます。

当院の治療方針

赤ちゃんや小児の場合 乳児湿疹や赤くなって腫れた痒疹が対象

1.小児科などでキンダベートやロコイドを処方されている場合は一旦休薬していただきます。最初からステロイドは使用しません。
2.ベビー用であっても、石けんやシャンプーを使用しないで、ぬるま湯で洗っていただきます。皮膚のバリア機能に重要な皮脂による表皮表面のカバー力を回復させるためです。皮脂腺や汗腺から分泌される体液には、IgAという免疫グロブリンが含まれています。界面活性剤などで皮脂を洗い流すことによって、IgAが少なくなると、細菌や真菌に抵抗できなくなると推測しています。
3.授乳中のお母さんは、揚げ物や乳製品(牛乳、ケーキなど)の摂取を控えていただきます。
4.断乳後のお子さんでは、揚げ物や乳製品を与えることを控えていただきます。
5.亜鉛華軟膏と抗生剤(アクアチムクリームなど)の混合軟膏を1週間塗布して、増えすぎた細菌を抑制し、保湿を徹底することによって皮膚表面の皮脂の回復を図る。
6.これで、治らない場合は、ステロイドの併用使用を検討する。

成人の場合 

1.生活習慣や食事について詳しく問診して、界面活性剤を含む合成洗剤やシャンプーの使用や、食品中でリノール酸(揚げ物など)やトランス脂肪酸(マーガリンなど)、乳製品(牛乳など)の過剰摂取がないかどうか検討する。慢性的なω-3不足による細胞膜機能低下が隠れているのではないかと推測しています。
2.経過が長い場合は、ステロイドの使用を継続する。徐々に減量を目指す。
3.皮膚の落屑を鏡検し、抗生剤や抗真菌剤の併用も検討する。
4.ダニアレルギーがある場合は、オイラックスを塗布。
5.尋常性疣贅(いぼ)の合併がある場合は、液体窒素処置とヨクイニン内服。
6.湿疹性紅斑に有効なトランサミンや炎症後色素沈着に有効なビタミンCの内服。
7.かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン剤の内服。
8.不眠がある場合は、睡眠剤の内服。
9.保湿にヒルドイドやプロペトを外用。